身体がつらいと心は患わない
こんにちは。
Googleが人材教育に採用している幸せのメンタルトレーニングマインドフルネスを中心に人生を自由に幸福に生きるコツを広めている小西イサオです。
何度かご紹介したことがある「喪失とともに生きる」から、再び取り上げてみたいと思います。
この本では、乳がんになった看護師の方の体験談が出てきます。
がんの治療は、外科的治療や抗がん剤による治療などがありますが、とくに辛いのは抗がん剤による副作用だそうです。
抗がん剤を投与されてから2週間後に免疫力が最も低下して、身体的にきつくなるとのこと。
この人の場合、四回目の抗がん剤投与後は、1,2週間もこちらの世界に戻ってこれないような、身体的にも精神的にも生きている現実感が希薄な感覚を味わったそうです。
ただぼーっと横になって過ごし、干上がった池の魚が死ぬのを待つように横になり口をパクパクさせているようなそんな感じだったそう。
しかし、不思議な事に身体が極限までつらい時は、心を患うことはないそうです。
心を患うには、エネルギーがいるけど、そのエネルギーさえ残っていないとのこと。
逆に、抗がん剤の副作用が弱まり、身体が少し楽になってくると、つらいと感じたり、感情を感じて心を患うことができるようになるのです。
これは、言い方は良くありませんが、興味深い体験です。
身体が心のベースになっているということではないかと思うのです。
それは、自分自身のマインドフルネスの体験ともつながります。
感情をなんとかしたくて始めるものの、いずれ、身体に気づくようになる。
そうなると、呼吸の意味であったり、五感から来る不快感が感情を形作っていることに気付いたり。
身体だけがかろうじて生きている状態は、人間というよりは動物に近いものではないでしょうか。
また、この方は民間療法も試しています。
タッピングというセラピーを行い、パチンコ球のようなしこりが、タッピングをした途端にスッと消えてなくなったそうです。
そして、その時、指先からしこりが無くなると同時に自分の体の一部が無くなるような奇妙な感覚に囚われたとのこと。
がんといえども自分の一部。そこに何かの執着があったのかもしれません。
ただ、べつのしこりについてはタッピングをしている時には柔らかくなるものの、無くなることはなかったそうです。
この辺りは、ひょっとしたら最初に自分の一部が無くなる感覚を持ったことと関係あるのかも知れません。
いずれにしても、科学では解明できていない不思議な出来事があるものです。
では、あなたの人生も幸せでありますように。
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